「Nostalgic garden」
祖母が昼寝の間、私はひとりでよく庭にでた。
ある日、梅の実を拾うついでに雑草を抜きはじめた。夢中になり何時間格闘していたのかわからない…すっかり疲れて、泰山木の木の下で座りこみ空を見上げた。
どくだみの根っこはどこまでも繋がっていて、地中はすっかり制覇されているみたいでキリがなかった。
負けた…その日以来、私はどくだみを抜かなくなった。
あの家もあの庭も今はもう無い。
時々夢にみる庭は、いつでも緑の草に覆われている。
片岡まみこ
6/16〜21
「東日本大震災被災地支援チャリティー展Ⅹ」
出展中の小さなアクリル画です。
金色の小さな額を見つけたので、そこに合わせて今はない場所、懐かしい祖母の家の庭の"想いで"を描きました。
作品の売上げより、あしなが東日本大震災津波遺児支援募金へ寄付されます。
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